2011年5月19日木曜日

三菱地所、「欧州」独自の道 英社買収?em>情報力強?

 三菱地所は27日、欧州全域でオフィスビルなどの不動産開発事業に乗り出す方針を明らかにした。すでに英国で開発を手がけるが、10月に不動産投資運用会社を買収し物件の情報収集力を強化したのを契機に、ドイツやフランス、東欧への進出を目指す。国内不動産大手は中国などアジア進出を加速するが、欧州市場の本格開拓は三菱地所が初めて。欧州強化によ フェラガモ
り、アジアを含めた営業利益に占める海外比率を将来的に現状比13ポイント増の20%に引き上げる考えだ。

 三菱地所は、買収した英国の不動産投資マネジメント会社「ヨーロッパキャピタルグループ」を通じ、欧州全域での展開の検討を開始した。英国社は、1995年の開業後、6つの不動産ファンドを創設し、欧州17カ国で約60億ユーロ(約6
600億円)の不動産投資実績を持つ。

 不動産関連の情報が乏しい海外の未開拓市場では、外部から見えにくい利権が存在するなど複雑なリスクがある。このため三菱地所では、英国社の情報網を積極活用し、ドイツやオランダなど企業の集積地のほか、日系企業の進出も著しい東欧でのオフィスビル開発にも乗り出す方針だ。

 三菱地所は、89 フェラガモ パンプス
年に米不動産大手のロックフェラーグループを買収し、海外市場に本格進出。これまでに、全米10州で約30の開発計画を手がけてきた。

 欧州では、80年代から単独で英国に進出。ロンドンを中心に開発を手がけ、今年10月にはウェストエンドでオフィス?商業施設「セントラル?セント?ジャイルズ」を竣工(しゅんこう)させるなど事業ノウハウを蓄 ルイヴィトン 新作 2011
積してきた。ロンドンでも来年以降、2、3件の開発案件を手がける方針だ。

 少子高齢化で国内市場の縮減が予想される中、不動産各社にとって海外の開拓は急務だが、これまで海外進出は中国をはじめとしたアジアが中心。急速な経済成長で不動産開発需要が旺盛で、地理的に近く物件に関する情報も集まりやすいからだ。

 三井不動産は、中国
を軸に開発強化に乗り出し上海市で住宅分譲、浙江省で商業施設の開発に乗り出した。東急不動産も今年12月、中国?上海でマンションの賃貸管理事業に進出し、大和ハウス工業も蘇州などで住宅開発に着手した。

 三菱地所は、アジアだけでなく、幅広く市場を拡大することが地理的リスクを分散させ、将来の収益拡大に寄与すると判断し、唯一、欧米含め ASTARIA RMT
た展開に注力する。(今井裕治)

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引用元:ラテール rmt